録画しておいたNHK BSの「和あるど 色は時から生まれる」を見ました。
和絵の具を作る工程の、丁寧で手の込んだ仕事には感動しました。
「緑青」の濃淡は、原料の砕いた石の粒子の沈殿時間の差が作るものだったんです。
気品のある美しくて深いグリーン、何とも爽やかな淡いグリーン、うっとりしました。
漆塗りの艶のある深紅、伝統的な本物の赤は「丹」(に)と呼ばれる硫化水銀を混ぜて発色するということも知りました。昔の職人の中には水銀の毒で病気になった人もいたかもしれません。命がけで出してきた赤は、そんな潔さと強さが生んだものです。
江戸時代に質素倹約を命じられた庶民は、「四十八茶、百鼠」と呼ばれる茶とグレーのvariationを生み出してオシャレしたのだそうです。そういや歌舞伎で使われるさまざまな茶、粋だものなあ!
梅雨のしっとりした空気の中に浮かび上がる日本の色。
気がつけば、この季節には日本ならではの色がたくさんあります。
大事にしたいものです。
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