伊賀鉄道

9月25日の日曜日、松阪の街散策を満喫したあと、伊賀神戸(いがかんべ)という小さな町に向かいました。
忍者の里で有名な伊賀の町を訪れたかったのですが、そこへは伊賀鉄道(通称 伊賀線)というローカル線に
乗って行きたかったんです。このローカル線に乗ることが、今回の旅の大きな目的のひとつでもありました。

なぜ伊賀なのか。
自分でもよくわかりません。
以前から、このあたりへ行ってみたい、写真で見たこのあたりの風景を自分の目で見てみたい、理由もなくそんなふうに感じていました。憧れていた風景は、伊賀鉄道の車窓から満喫することができました。





瓦屋根の集落、田んぼ。集落の向こうの山並み。こうした風景に、わけもなく郷愁を覚えてしまう。
それはきっと、わたしの遠い祖先がこういう土地で暮らしていたからではないか、と思ったこともあります。
今回の旅で、その思いはさらに強くなりました。

ところで、伊賀鉄道ですが。

行きはふつうの地味な車体の電車だったのだけど、帰りは見事、評判の忍者電車!




かの松本零士さんの絵だそうです。
いや〜、本物は困惑するほど派手でした!! 
ホームにこれが入ってきたとき、思わず、一瞬たじろぎました。


駅のホームに入っていたブルーのヴァージョン。「青影」ってやつでしょうか。


ホームから車庫を眺めると、ほかのお客さんが「あっ、くの一が来た!」って言いました。
そうか、ピンクはくの一なんだ。


床はなんというか、こんな感じ。これは何?忍びの道?


ドアにも忍者が。
ちなみに、車内灯の両端には手裏剣の絵がついていました。


いつのまにか、「にわか撮り鉄」と化してました。

のどかな田園風景を走行していた忍者電車でしたが、途中、いきなり急停止。
アナウンスが聞き取れなかったので、前に座っていた高校生に「今、何と接触したって言ってました?」と尋ねました。

「鹿、って言ってたと思いますけど」

鹿!?
鹿と接触!

あたふたしたのはわたしだけで、ほかの乗客は平然としていました。きっとよくあることなのでしょう。
きっとそうだ。鹿ぐらい、いつだって出る。忍者はそのくらいであわてたりしないのだ。

撮り鉄的楽しみに加えて、わたしは伊賀の里の田園風景を心ゆくまで満喫したのでした。





通常はこういう地味な電車が走ってます。


上野市駅のホームにて。
忍者の里の中心地には、この駅で下車すると便利です。




玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

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