初めての犬連れ旅

だいぶ経ってしまいましたが、10月下旬に、また八ヶ岳の麓へ旅してきました。
昨年も同じ時期に行って、八ヶ岳の地元住民になりきってしまった友人の案内で、美しい紅葉の季節を満喫してきました。今年は昨年より少しだけ紅葉が遅かったような気がします。これも異常に長かった残暑のせいかな。

今年はみんみんと一緒です。


お天気に恵まれ、ずっと富士山に見守られてドライブしました。
途中「南アルプス」という地名に惹かれて、寄り道。初めて立ち寄った「南アルプス市」は、驚くほど静かで穏やかな美しい町でした。公園でちょっとみんみんと散歩したのだけれど、広い駐車場はガラガラだし、整備された河原の道にはゴミひとつ落ちてないし、子どもたちがのびのび遊んでいて、かなりの好印象。もし近くに仕事があるのなら、こういう町で暮らすのもいいなあ、とちょっと思ったりしました。こういう妄想はかなり得意です(笑)

同じように「もし近くに仕事があるのなら暮らしてみたい」と妄想したのが、ここ。

小淵沢の大滝神社の近く
神社の泉から流れる清流のわきから、ゆるやかな上り坂がつづきます。この小さな道の両側に写真のような農家が並んでいて、おばあさんたちがのんびり散歩したりしています。住民の平均年齢は相当に高そうですが、清らかな湧き水と豊かな自然に囲まれたこのあたりで、こんなおうちの方々とご近所づきあいする暮らしは幸せかも、と坂道の端っこに腰をおろして一休みしながら妄想しました。このあたり、みんみんは道を横切るトンボにバッタ、カマキリを追いかけるのに夢中。とにかく、みんみんが一休みする間もないほど、トンボもバッタもたくさんいました。


前回まで、八ヶ岳を訪れるたびに過ごしたのは、友人が暮らす「森のエリア」が中心でした。
今回の旅では、この「田園エリア」をよく歩きました。



「何も無いところ」「何も無い一日」

この「何も無い」がキーワードとなっているエリア。
何も無いのがいいんです。こじゃれたリゾートやお店なんか、いらない。何も無いところを静かに歩く。それがすごく楽しかった。みんみんと何も無い田園の中をてくてく歩き、雄大な八ヶ岳や富士山や南アルプスの眺望を楽しみました。空気の中の秋の香りをいっぱい吸い込み、青い空の美しさや日光のぬくもりに感謝しながら。そういう時間を過ごしたくて訪れた場所だったので、この八ヶ岳の麓の「北杜市西井出地区」にはとても癒されました。もちろん、「もし近くに仕事があったら」妄想もたくましく(笑)

泊まったのは、いわゆるペットホテル。
犬も一緒に宿泊できるペンションです。

幸い他にお客さんがいなかったから良かったものの、夜中にトイレに起きるとみんみんが吠えまくり、肝を冷やしました。さらに廊下で粗相もしたし……。でも、お優しい女主人は笑って許してくださり、朝はこのダイニングルームにそっとコーヒーを沸かしてくださっていました。控えめに流れていた音楽が大好きなマイケル・フランクスで、森の中の穏やかな朝にぴったり。早起きして森林浴を楽しみながらの散歩も楽しかったです。

犬連れの旅のいちばんの問題は食事なのですが。
これも八ヶ岳の麓では、わんちゃん同伴で入ることができるカフェが点在しているので助かりました。
行きは、高速道路のパーキングエリアのベンチで慌てて食べたおにぎりだけでしたが、2日目は素敵なカフェで「かじきまぐろのステーキ」をいただきました。秋野菜満載のサラダもおいしかった♩ここでみんみん用に手作りの犬用クッキーも購入。


平日の旅ならではの楽しみは、日曜には車を停めるだけでもひと苦労しそうなスポットを余裕で訪れることができる点。清里の「萌木の村」は昨年も訪れたのが平日だったので、ゆっくりいろんなお店をのぞいたものです。今年はみんみんの誕生日祝い用の首輪と、寒い季節用のフリースの犬用コートを買いました。そうです、単なる親バカです。

帰京の途につく前、最後に訪れたのがやはり平日ならではの観光スポット。美し森展望台

「ちょっと登るだけ」かと思ったら、延々と木の階段が上へ上へとつづいていて、びっくりしたなあ!
みんみんを首から下げるバッグに入れて、カンガルー状態で登ったので、その重さもあって結構な運動になりました。頂上の展望台からの絶景は良かったんだけど、いちど登り切ると、もったいなくてずっとここに居座りたくなった(笑)ここでは「近くに仕事があったら」的妄想はまったくわき起こりませんでした。いやだもん、こんな段々登りつづける日々なんて(笑)「穏やかな暮らし」とは「楽する暮らし」であって欲しい、と虫のいい夢ばかり思い描いています。

そういう暮らしを夢見ることも楽しんだ八ヶ岳への旅。リフレッシュしました。また行きたいなあ。あまり寒くない季節に。やっぱり虫がいいことばかり考えているのだ。




玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

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