幸せなドライブその2

先週の月曜は研究所の創立記念日でお休みでした。
それを利用して、週末を実家で過ごしてから日曜の午後、山梨県の八ヶ岳の麓に暮らす友人を訪ねることにしました。
実家から八ヶ岳の友人宅まで約80キロ。中央高速経由で行くと1時間半ほどで着く距離です。

出かける前に、実家で柿を収穫しました。

「高枝ばさみ」を使いましたが、父はもうこれを片手で支えられないらしい。梢の先の実は野鳥たちにご馳走すると割り切って、下の方だけでも父には自分で採って欲しいと思いました。軽い運動になるしね。無理はさせたくありませんが、体を動かすことは積極的に続けてもらいたいものです。



運良く、富士山にもご挨拶できました。


また素敵なドライブになりそうな予感でワクワク。
ちなみに、これがわたしの相棒、「インサイトくん」です。

(伊勢神宮にて)

わたしの「インサイトくん」は想定が「7歳半ぐらいの男の子」です。
やんちゃで元気が良いのですが、ちょっと甘えん坊(謎)。
ポテンシャリティの高さは感じます。しかし、所詮7歳児なので、走りの点が未熟(足まわりとか)。初めてハンドル握ったときには、先代の成熟しきったインテグラ「ニーナ」(ニーナ・シモンの本の印税を元手に買った車だったのでそう名付けてました)の走りに比べてしまうので、高速カーブやワインディングロードの下りなどの場面で物足りなさを感じたものです。でも、いいのです。「インサイトくん」は成長期、この先が楽しみにすればいいので。ちなみに、ダッシュボードの中に身長約6センチの小柄な女性「道子さん」が24時間体制で勤務してます。シフトは「インサイトくん」が管理してくれてますが、どの人も「道子さん」で、時給で雇われるパートの人です。「道子さん」は、実に律儀なナビゲーターです。なにせワインディングロードでは頻繁に「カーブです」って忠告してくれるくらいで。カーブかどうか、見ればわかるよ、ふつう。

そんな与太話はともかく。


富士山の横っ腹「籠坂トンネル」を抜けて山梨県に入ってから、飛ばし過ぎない、いつもの順調な走りで軽快に秋の中央高速ドライブを楽しみました。途中、ものすごい数のハーレイ・ダヴィットソン軍団に抜かれたのですが、休憩したSAで再会。ハーレイは「大人」の乗り物です。40歳以上、もしくは50歳以上の男性じゃないと絶対に似合いません(あくまで私見)。

ここでインサイトくんが「ボク、やるときはやるんだもん」的実力を見せつけてくれました。

リッター30キロを達成!瞬間的にはこれまでもあったけど、駐車時の切り返しなどで無駄な燃料使うためになかなか記録に残りません。これにはさすがに驚いた。インサイトくんの実力はこういう形で発揮されるのです。

さて。友人との約束の時間まで余裕があったので、小淵沢インターまで行って、大滝神社に寄りました。前回訪れたとき、このあたりの風情がすっかり気に入っていたからです。

鳥居の先に見えるトンネルをくぐった向こう側に神社があります。


鳥居の脇の道。こういう道を見ると、やみくもに歩きたくなってしまう。
日本の田舎のこういう風景はいいなあ。こういうところを静かに歩く心のゆとりがつねにありますように。




大滝神社の魅力は、何と言っても背後の森の恵み、清冽な湧き水です。豊富で清らかな水が鳥居の脇の小川に流れ込んでいます。野生のクレソンやセリがいっぱい。もうめったにお目にかからない水草や浮き草も。


本殿脇の泉。この左奥の森の中に、湧き水を汲むところがあります。
大きなペットボトルは持ってなかったけれど、直飲み用の500CCのボトルにお水をいただきました。

すぐにボトルが汗をかくほどの冷たさ。
ちょうど飲み頃のひんやり感で、一気に飲み干してしまいました。
うぃ〜♪もう1本!(ただの水だから強気)

大滝神社をあとにしたあと、「旧平田家」という古い農家に立ち寄りました。




17世紀に建てられたものだそうです。土間の囲炉裏に火をくべた気配があり、熾き火があったかかったです。こうして時折火を使ったほうが、茅葺き屋根は長持ちするんです。わたしの実家にもかつて茅葺き屋根の大きな家が建っていましたが、祖父が亡くなって祖母が父が建てた別棟に越してしまい、火を使わなくなった途端に屋根が自然に朽ちていきました。屋根を葺く費用が膨大なので、父は取り壊しを決意。茅葺き屋根の家に特別な郷愁を覚えるのは、幼少時代を過ごしたあの古い家の思い出のせいだと思います。夢に出てくる実家の光景はいつも今はもうない、古い茅葺き屋根の家のものばかりです。

「ゆっくりしていい」という友人の言葉に甘え、もう一カ所、立ち寄りました。
身曽岐神社



直前に元CXの局アナ高島彩さんとゆずの北川さんが結婚式を挙げたということで、ずいぶんワイドショーに登場した神社でした。造りが立派だと聞いていたので興味があったのですが。

たしかに建物は立派でしたが、鳥居に「ゆず 北川」が寄進者として名前が刻まれていて、そこはかとなく違和感が。あとで聞けば、何とかという宗教法人が買収した神社で(つまり神社庁の管轄外)、そこの教主が北川さんの母親なのだそうです。何だかなあ。

それはともかく、松林の香りが気持ちよかった!
友人宅に向かう「八ヶ岳高原ロード」から見た山の夕日もいい感じでした。







玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

0コメント

  • 1000 / 1000