荒川小景

冨田ラボさんが2016年に発表したアルバム"Superfine"の中に「荒川小景」という曲があります。

坂本真綾さんが歌っているのですが、荒川土手に数限りない思い出があるわたしとしては、聴くたびに胸がキュンとします。


南風はらんで Tシャツのあなたが来る

なびく髪 ゴルフ場

マラソンの人

送電線はいったいどこまで続いてゆくの


という歌詞が綴る情景は、まさに7年前まで住んでいた荒川のほとりで毎日目にし、肌に触れていた空気そのもの。

写真中央の背の高い建物にマイホームがありました。

青い空と深い緑

ささいな優しさに小さく戸惑う


東京23区内でありながら本当に緑が豊かで、青い空が広がっていて、ずいぶん癒されました。

みんみんが登場してから「川の土手を犬と散歩する」という長年の夢が実現し、ひとりで感慨にふけったものです。

もっとも思い出深いのは「赤羽ゴルフ倶楽部」かな。朝4時起床で早朝ハーフラウンドして、シャワー浴びてからパソコンに向かって翻訳の仕事をする。思えば 贅沢な暮らし、してました。あの人と一緒にラウンドしたこともあったな。ラウンドする前も、終わってからも、楽しかったな。


「小景」というのは、字のとおり、ちょっとした風景、日常的な何でもない景色のことです。

「絶景」ではないけれど、心の中にしっかり刻まれた、自分だけの美しい思い出です。

ついでと言っては何ですが、この曲の後半にはこんな一節も。


ゴールの歓声に小さく驚く

向こう岸に渡ってみたなら


これは戸田のボート競技のことだな、間違いなく。


坂本真綾さんが美しく歌う「荒川小景」、ぜひご一聴を。

玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

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