改めて告白します。有給休暇をいただいて上野の国立博物館へ行きました。往復は車、近くの駐車場に停めて博物館に直行し、90分という制限時間を守り、すぐに帰りました。トータルで約2時間ちょっとの滞在。目的は、「特別展 国宝鳥獣戯画」でした。ずっと楽しみにしてました。
早めについたので、短い時間だけお茶いただきました。でも外だし、ひとりだし、ウエイトレスさんとはアクリル板越しにしか会話してません。誰とも会わず、チケット売り場のブースの中にいる人とか、案内の人とか、そういう方々と数単語の言葉を交わしただけです。
でも、正直言って、今回の東京はすごくイヤな感じでした。予約制だし、万全の感染予防するからと閲覧再開になったわけだし、そもそも、先月すでにワクチンを接種してもらっている身なのだし。それでもやっぱり、まだ東京は緊急事態宣言下だったのです。行くべきじゃなかった。これこそ不要不急です。たとえ国宝でも。たとえ、このチャンスを逃したら、もう死ぬまで本物は見られなかったとしても。
それに。会場に入ると、たじろぐほど密でした。みなさん、マスクはしてらした。でも、呆れるほど楽しげに、連れ立っておしゃべりしてました。特にミュージアム・ショップ。思わず引いてしまう混雑ぶり。通路で販売されていた図録だけ買って、逃げるように会場をあとにしました。
もちろん、感染することもなく無事に日々を送っています。ただ、あんなに楽しみにしていた鳥獣戯画展の思い出を苦いものにしてしまったことが悔やまれてなりません。
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