11月初旬にしては暖かすぎる土曜の夜、青山から西麻布の街を抜けて、六本木ヒルズまで歩きました。
見慣れたはずの街なのに、夜の街はよそよそしい表情をしていました。
なんだか見知らぬ外国の街をさまよっているような不思議な感覚が押し寄せてきました。
見慣れたはずの街なのに、夜の街はよそよそしい表情をしていました。
なんだか見知らぬ外国の街をさまよっているような不思議な感覚が押し寄せてきました。
たとえ異国の白い街でも
風がのどかなとなり町でも
私はたぶん同じ旅人
松任谷由実の「水の影」という曲の一節が頭に浮かびました。
車も人もやけに少なくて、目にするすべてが非現実的で。
松任谷由実のこの曲を初めて聴いた頃には、歌詞の意味を本当にはわかってなかったんだろうと思います。
今は実感としてよくわかります。結局、「属していない」という意味においては、となり町であろうと遠い異国の路地であろうと、歩いているときの皮膚感覚にはそれほど違いはない。そういうことなんだろうと思います。
近くに見える東京タワー、六本木ヒルズの大きなビル。なんだか初めて目にするようにきらびやかに見え、その感覚が新鮮でした。
まわりのお店の看板も日本語なんだけど、それがたとえアラビア語だったとしても不思議ではないような奇妙な感覚にとらわれたまま、てくてく歩きつづけました。ここはいったいどこなんだろう? そう問いかけながら。
目的地の六本木ヒルズから夜景の写真を撮りました。
東京タワーに月がかかっていて美しかったけれど、その角度は背後の明かりが窓に写り込んで、あまりきれいには撮れませんでした。東京って大きな街だなあ。改めて圧倒されました。そして、改めて「属していない感覚」を認識しました。
よどみない浮き世の流れ
とびこめぬ弱さ責めつつ
けれど傷つく
心を持ち続けたい
松任谷由実のこの曲の歌詞は素晴らしいと思います。今の自分だからこそ、本当にそう思います。
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