NHK BSの「日本縦断こころ旅」が大好きです。パイロット版の長崎の旅からずっと見ています。
http://www.youtube.com/watch?v=aHXisBszOcg
自転車のスピードで旅をしながら、日本のいろんなところの風景を見せてもらえるのが楽しいんです。
名所・旧跡だけじゃなく、おそらく一生訪れる機会がないと思われるふつうの道、路地。行ったことがないのに懐かしい気持ちになる集落。川、山、海、そこに生きるふつうの人々。
そういうものが火野正平さんの率直で飾らない人柄のフィルターを通して見せてもらえて、決して飽きることがありません。
http://www.youtube.com/watch?v=tc3C6OxA1_g
このテーマ曲は好きだけど。
欲を言えば、あんまり音楽を挿入しないで欲しいな。
放送は必ず録画して見逃さないようにしているのですが、さっき2012年福島の旅のダイジェスト版の録画を見ていて、はっとしたことがありました。
鶴ヶ城前の広場で、視聴者からの手紙を読み終わった火野さんが、ここをいつか訪れたいと思っているのに果たせていないという手紙の主に向かって、こう語りかけるのです。
「早く……ここに……おいで」
その間のとりかた、低いくぐもった声。
特に火野正平という俳優の大ファンというわけではないのですが、この言いかたがすごく良かった。
思えば、「早く、ここに、おいで」と優しく腕を広げて待っていてくれるような男性には縁がなかったかも。
何と言うか、頑張って、疲れて、ボロボロになったときに、温かく包み込んでくれる強い腕(自分だって疲れてボロボロになってるのに)を広げて迎えてくれるような男性とは、まったくもって、付き合ってこなかった人生でした。
そんな男性なんてそうはいないでしょうし(笑)、そういう男性を探そうとしなかったのは自分の選択だから仕方ない。でも、火野さんのこの言葉を聞いたとき、ふと、そういう人と出会っていたら、まったく違う人生になっていただろうな、なんて思ってしまいました。
火野正平さんが女性にモテる理由というのは、こういうことだったのですな。
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