昨年の7月に御殿場に移ってから、実家の庭の隅で野菜を育てています。
車庫の脇の小さな畑は、もともと両親が元気だったころに耕しはじめました。
その土地にはかつて茅葺き屋根の家が建っていました。亡くなった祖父母の代まで、うちは農家だったんです。家が建っていた土地のことなので、何十年か経過した今も畑の土はあまり肥沃ではありません。雑草ばかりが育ちます。耕すと小石がゴロゴロ出て来て、なかなか苦戦しています。
土も、野菜も、すべては人が汗して育てなくてはならないことを体で知りました。
汗して育てるからこそ、お返しに恵みをいただいて命を養うことができるんです。
小さな畑ですが、少しずついろいろな種類の野菜の苗が育っています。種から育てたものもあります。
スーパーで買ったカボチャから種をとり、それを播いたら芽が出て、今は立派な花が咲いています。
究極のエコであり、リサイクルです。
素人がやることなので、結構、失敗もしています。虫もたくさんつくし……。
でも、畑から教えてもらうことはすごく多いです。
「美味しい」といえるものはすべてお金で買えるのだけど、「ありがたい」と感じながら食することができるものは、決してお金では買えません。
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