6月5日、ようやく新しい家が完成しました。1月26日に地鎮祭をやってもらってから4ヶ月強、自分にはとても長く感じられます。
ここにはかつて古ぼけた物置がゴタゴタと並んでいました。その一部は父親が若い頃に自分で建てたもので、その愛着からか、取り壊しには理不尽な理由によってずいぶん反対されました。
また、亡くなった祖母が使っていた漬け物部屋なる小屋もありました。古いヌカミソの樽が埃をかぶっていました。どの物置もカビ臭く、一部は天井が落ち、床下で野良猫が子を産んだりしていて、その陰気な風情がとてもイヤでした。
思い出は思い出。
前に進むために、それを乗り越える強さが必要です。
理不尽な反対理由には正論をきちんと列記した書面で対抗し、イヤイヤながらも承諾してもらいました。最大の障害を乗り越えたら、あとはスムーズ。住宅メーカーの「無印良品の家」静岡店の方々や、連日遠方から(伊東に近い伊豆市、静岡市、さらに浜松市)から通ってくださった職人さんたちには深く感謝してます。おかげさまで素敵な家ができました。
さらに続く現在の住まいの解体工事、外構工事、火災保険など、まだまだお金がかかります。
「家は一生に一度の大きな買い物」と言いますが、東京での最後の住まいだったマンションも新築で購入したものでした。それが売却できたので今回の建築資金ができたのですが、思えばたくさんお金を使ってしまいました。
でも、どこであろうと、暮らしはタダではないんです。それがこれまでの人生で学んだことです。
払ったお金を月割りにしてみると、ほぼ毎月家賃を払っているのと同じくらいの額になります。
せっかくお金をかけてリフォームした今の古い離れを解体するのはもったいないという考え方もありますが、その費用もここで暮らした2年間の月割りにしてみると、安い家賃だったと思えます。
我慢して暮らしても10年、お金をかけて快適に暮らしても10年。
同じ10年なら後者のほうが良いでしょう。いつ命は果てるか、わからないですし。
人生の残り時間が少ない(とは思ってませんが)のなら、幸せに暮らしたい。
そんなふうに考えています。
これからの人生、幸せに暮らせますように。
必ず辛いことも苦労もあるでしょうけれど、どうか乗り越えられますように。
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