こんなときこそ

世界中を震撼させている新型コロナウイルス感染拡大。

実は、この春に再び京都四条南座で歌舞伎を楽しむつもりでしたが、休演となりました。

いろんなところで感染のクラスターが発覚し、人が集まる場所や機会のリスクが高まっているので、仕方ありません。残念です。国中の学校が休校になり、多くの人々がまともに働くことができなくなったり、仕事を失ったりしています。お芝居が見られないことぐらい、本当に仕方ありません。


でも。

ちょうど9年前に震災に見舞われて多くの人々の命が命が奪われ、家が奪われ、田畑が奪われ、仕事も生活も何もかも破綻したとき、久しぶりにテレビに娯楽が戻った日に大きな癒しを覚えたことは忘れられません。音楽や、笑いや、映画や、舞踊。そういうものにすごく癒されました。美しいもの、楽しいもの。それが人の心を癒すのですけど、今回の災厄はそういうものを遠ざけなくてはならない。皮肉なことです。


演劇界や音楽界で働く方々。花屋さん。写真家さん。イベントが多い春がこんなことになってしまったせいで、困窮しておいでの方は数え切れません。


せめて、個人のイベントは萎縮させない覚悟で。

お花、買いますよ。CD、買いますよ。機会あればプロの方に記念撮影してもらいますよ。ケーキも買いますよ。ご馳走食べに出かけますよ。

リッチじゃないから限度はあるけれど、こんなときだからこそ、美しいものや華やかなもの、楽しいものに囲まれて暮らしたい。心が疲れ切らないように。

玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

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