そうだ、リンゴ買おう


きっかけは小山薫堂先生。先生がパーソナリティを務めるFMヨコハマのFuturescapeという番組が好きです。前にも書いたことがありましたが、この番組のことでした。

聴き逃したときにはradikoのタイムフリーという機能を使い、仕事しながらBGM代わりに流してるのですが、体育の日だった昨日も台風襲来の12日の分を聴いておりました。すると、ゲストの長野県のリンゴ関係の方(すみません、流していただけなので詳細は聞きそびれ)がプレゼントで持参してらしたリンゴを、それはそれは美味しそうに(臨場感溢れる音だけで想像できた)小山先生と相方の柳井さんが召し上がったのでした。わ〜、とか、う〜ん、とかという歓声以外に、サクッ、ザクッという果肉に歯が当たる音。シュルッと果汁を飲み込む音。そりゃあ、美味しいでしょうよ。旬の信州リンゴだもん。


そのとき、すでに14時半。でも、ふいに、まったくふいに、「そうだ、リンゴ買いに行こう」と思ったのでした。今から信州は無理だ。でも甲斐の国なら1時間もあれば着く。山梨県はフルーツ王国なんだから。リンゴだってあるでしょう、きっと。


速攻で検索し、一宮あたりまで行けば何かありそうだと当たりをつけました。みんみん、行くぞ。雨だけど。みんみんも自分もレインコートで武装し、一宮御坂を目指して出発したのは15時過ぎ。須走までの思いがけない渋滞で手こずり、到着したときには16時半になろうとしてました。


結論から言えば、一宮にも、隣接する「フルーツの聖地」勝沼にもリンゴはなかったのです。が、一宮と勝沼の中間あたりに位置する桃の大産地のど真ん中にあった「三枝農園」で、写真のような見事なリンゴを入手。それもすべて、お優しい農園主の三枝さんと出会ったおかげでした。


すでにブドウも旬を終えようとしている上に、雨そして日暮れ。どこもクローズしている寂しい農園街道に、ポツンと一軒、灯りをつけて営業していた三枝農園。観光バスがガツンと乗り入れるような観光農園ではなく、本当にご家族でやってる感じのあったかいお店でした。シャインマスカットが日頃スーパーで目にするお値段の半分以下の650円。まずはそれを買って、一袋100円のナスも入れてもらって、リンゴが買えるところはないかって相談していたところ、「たくさん買いたいんですか?」とおっさんから尋ねられました。

「いえ、4つか5つもあれば十分なんですけど」

「そんなら、信州の知り合いの農園から取り寄せたやつをお分けしますよ」

え〜、そんな!?いいんですか、ってオロオロしているうちに、ご主人は箱から5個取り出してくださったのでした。もちろん、お金は払いましたが安くしてくださった。

美しいリンゴです。こうしているだけで、家中に甘い香りが漂います。

もう薄暗くなりかけていたこともあって、農園の写真は撮ることができませんでした。雨降ってたし。それと何となく申し訳なくて、ご主人にカメラ向けられなかった。だから、もらったチラシのこのイラストで。素顔はもっとずっと地味な感じのおっさん(笑)でした。

お礼にもならないけれど、三枝農園の情報載せます。贔屓にしてやってください。

三枝さん、ありがとうございました。

(山梨のリンゴは今月末から来月頭が旬で、北杜市の明野に行け、とのことです。)



玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

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