「ねえ撮って♡」ってお願いしました
まだいっぱいあります
気合いだ〜
7月13日の月曜日。腹を括って「今日はオフ」と決め、着物で東京へ行って来ました。祖母が亡くなって今年で丸5年が経過し、たくさんの形見の着物ともそろそろ本格的に付き合いたいと思っていました。本格的に付き合うとはどういうことか。着て着まくるしかない。着てナンボのものだから。「箪笥の肥やし」なんて最低です。そんならさっさと断捨離したほうがいい。似たような事情で何枚もの着物を持っている友人が「着倒そうと思ってるの」と言ってましたが、そういうことです。
実は、もともと着物は好きでした。初めて自分で縫い上げた浴衣に濃いピンクの帯をして、大好きだった彼とふたりで花火大会の夜を楽しんだ、なんてこともあったなあ。花火大会は夜なのに、お昼過ぎた頃にはもう袖通して着てたなあ。
うまく帯が結べないのでカポッとお太鼓を乗っけるだけのインチキ帯でごまかした姿で外出したことも何回か。それでも「着物を着よう」というのは、気合いというか、そういう覚悟がないとできないわけで、そういう種類の気合いの入れ方を知っていただけで若い日の自分を褒めてやろうと思います。
かくして月曜は朝から猛暑なのに、祖母の単衣(ひとえ)を着て銀座へお芝居を見に行ったのでした。
そりゃあもう暑かった。練馬在住時代の友人が着付けの先生をやってて、彼女のアドバイスでタオル2枚を縫い合わせ、それをグルグルと胴に巻いてから襦袢を着るのですが(着物は寸胴のほうが良いのだそうです)、その上にしっかと帯を締めているのだから暑さハンパない。この日東京では32℃強ぐらいありました。
それでも涼しい顔するんです。キリッと背筋伸ばして。少しも暑くないような顔して。
素敵な着物姿の友人たちもサラリと何でもないかのように着こなしておいででした。
夏の着物は日本の女の気合いです。
0コメント