おばあちゃんにもらったご飯にかぶりつく大将
何年間もずっとご飯をあげてきたおばあちゃん
こんな穏やかな里にも、心ない人がいるのかなあ
以前「秘密の大将」について書いたことがあります。
http://rayco.petit.cc/banana/?page=3
6月の中旬に暴風雨の日がありました。そのあと、すごく心配になって、大将の様子を見に行きました。
いつものところに姿が見えませんでした。でも、川の水かさが増した時はいつもそうするように、葦の茂みの中に隠れているんだろうと思っていました。
数日後、梅雨の晴れ間に大将を見に行きましたが、やっぱりいません。
近くの畑で作業していた近所の方に尋ねると、「あの大雨の後だって、いましたよ!葦の陰になったところに上手に隠れてたから、今日もそうじゃないかな」とおっしゃいました。そして、その方も一緒に川べりまで来てくださいました。
葦のあいだにオレンジ色の尻尾でも見えないかと懸命に目を凝らしましたが、大将の姿は見えません。
そのご近所の方も首をかしげていました。
先週の金曜、また大将を見に行きました。
川に大将の姿はありませんでした。川の前の畑に、ずっと長いあいだ、大将にご飯をやってきた農家のおばあちゃんの姿があったので、声をかけて大将のことを尋ねてみました。
「もう3日も姿を見てない。いなくなっちゃったみたいだね。今まで、どんな台風のときだって、葦の中に上手に隠れていて無事だったから、雨のせいじゃないよ。誰かにとられちゃったってことかもしれない」
とられた、と書いて変換すると「盗られた」も「獲られた」も出てきます。
つまり、そういうことです。
小林麻央さんのご逝去もものすごく悲しかった。
でも、大将のこともその次ぐらいに悲しいです。
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