50億。
ブルゾンちえみのネタを間違えたわけでもなく、無資格者検査が明らかになってリコールを発表した某自動車メーカーが被る損害額でもありません(でも、こんな金額になるそうですが)。
先日、通勤途中の車内で聞いていたラジオでこんなことを言ってました。
「約50億年後、太陽は150倍の大きさに膨張し、地球はその中に呑み込まれていく」
星が末期を迎える前には質量の膨張があるのだそうです。
つまり、太陽の寿命はあと50億年ちょっとぐらい、ということです。
太陽に呑み込まれるのですから、地球は当然、何もかも燃えて消えていくのでしょう。
しかも、150倍の大きさになるよりはるか前に、地球は膨張し始めた太陽に焼き尽くされていくのです。
人類が太古の昔から築いてきた文明も、文化も、守ってきた山紫水明の美も、愚かしいほどに築き続けた建造物の群も、何もかも炎に包まれて消えていく。
あらゆる命も逃れる術なく息絶え、消えていく。
それまでに人類は太陽系の外へ脱出する方法を開発しているでしょうか。
すべての命を太陽系の外へ運び出し、その外側に第二の地球を見出して準備しておけるのでしょうか。
太陽系の外に、果たして生命を繋ぐことができる天体は存在しているのでしょうか。
50億年か。
はるかな未来ではあるけれど、「たった50億年しかないの?」という恐怖を覚えました。
宗教上のことで争ったり、政治理念の違いで争ったり、ましてや肌の色で争ったり、
そんなことで殺し合うなんて本当にむなしい。
太陽の寿命と、それよりはるかに短いであろう地球の寿命を思うとき、そういう争いが実に小さなことに思えました。
改めて、今を大切に生きよう。
それしかないです。
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