このまま逃げ切れ

かかりつけの歯医者さんに行ってきました。4ヶ月に一度くらいのペースで歯のメンテナンスに通っています。こちらに越してからは、田んぼの真ん中にあるロケーションが気に入って、ずっとこの歯医者さん。

写真はその歯医者さんとは関係ないのですが、まあ、いつも散歩に行く集落の近くです。今の季節は田植え直後の水を張った田んぼとその脇に咲くマーガレットの眺めが楽しめます。

日に4回歯磨きして、デンタルフロスと歯間ブラシも使って、定期的にメンテナンスに通って歯のクリーニングに余念がないおかげで、さしたる問題もなく、いつも歯医者さんには褒められるのですが。


「いいねえ。この調子で逃げ切れるかもしれんね」


え?どういうこと?さらっとチェックだけして衛生士さんに任せて隣のブースに姿を消した先生のこの言葉を、ギーギー、シャーシャーいう機械で口の中をきれいにしてもらっている間中、ずっと反芻していました。


そうか。

うまくすれば、このまま死ぬまで自分の歯を維持できるかもしれないね、って意味なんだな。今のままの良い状態で死を迎えられるかもしれないね、って意味なんだな。

なんか急に、残り時間はそんなにないと言われたような気がしてきました。

そんならいいですよ。逃げ切ってやろうじゃないの。

ただし、残り時間に好きなことやり尽くしてやる。

見てろよ、歯科医。

玲子のカルペディエム

カルペディエム Carpe Diemは「今を生きよ」という意味のラテン語です。毎年、誕生日に外国のお友だちがこの言葉を贈ってくれて気にいりました。今は富士山の麓でミニチュアダックスのみんみんと暮らしていますが、40年ほど暮らした東京からのいわゆるUターン組です。通訳や翻訳(英語)を生業とし、今は地元のがん専門病院で医療スタッフの英語のお手伝いをしてます。ジャズ、ブラジル音楽、歌舞伎が好きです。

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